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乾燥フルーツComeComeは、3.11の食と健康維持の教訓を伝えることを目的に誕生しました。気仙地域の資源(農作物)を長期保存できるように加工し、通常の備蓄食料には不足しがちなビタミン類を携帯できる常備食として販売しておりました。

コンセプト

携帯できる常備食で、教訓伝えて恩返し

商品パッケージの裏麺


日本の国土には地震・津波・台風・山崩れ・水害など多様な自然災害が多く、ときに予測を超える被害によって、かけがえのない生命や財産などに影響を及ぼしています。さらに、地球温暖化による気候変動の影響により近年は、災害級の猛暑、竜巻や集中豪雨の発生頻度が増加傾向にあります。
人口が減少していく一方で、災害は多様化・頻発化・甚大化しています。ということは、これまで以上に一人ひとりの防災・減災意識を高めておく必要があると思います。

東日本大震災が起こった3月11日は、雪がちらつく寒い中、外で救助を待つ人も少なくありませんでした。が、今後は「地震×豪雨」など、異なる災害が同時に起こらないとも限りません。
東日本大震災では「想定外」という言葉をよく耳にしました。「想定外」を経験した者として、未来を担う子ども達には、科学的に想定されている被害の大きさに頼るだけでなく、異なる災害が同時に発生することなどを加味した防災・減災対策を伝えていかなければと思っています。

商品を通じて、支援してくださった方々や遠くから思いを寄せ応援してくださっている方、環境が変わった中でも、たくましく元気な姿でたくさんの勇気をくれた子ども達、自然との思い出をたくさん与えてくれた気仙の恵みと地元へ恩返していけたらと思っております。

「常備」じゃなく「常”美”」の理由

震災の食と健康維持の教訓を伝えることを目的として販売している商品なのに、どうして”美”なのか?
災害はいつどこで起こるかわからないので、普段から常備して できれば携帯していただきたいと思っています。
  
どうしたら「常備」したくなるのだろう?と考えたときに、浮かんだのは、震災当時のこと。
当時、スーパーやドラックストア、コンビニの食品棚からほとんどの商品がなくなりました。一方、ずっと店頭に残っていた商品もあります。それは、美容サプリやプロテインなどの食品でした。
  
また、平時に戻るにつれて、需要や関心の高さは非常食や常備食から、美容食や健康食に変化していくことも目の当たりにしました。

そのような経験から、常に携帯していただくために「常”美”」と表記しております 。

乾燥りんごに限らずドライフルーツは、軽量で手軽にビタミン類を補える食品ですので、ローリングストックや携帯食として常備しておいていただきたいです

乾燥りんごに込めた思いと経験

普段、私は、飴などをカバンに入れていることが多いのですが、3.11の発災後、私はそのカバンを持たずに行動していました。
そして、その後、避難した先で翌朝まで過ごすことになってしまったのです。

停電で電気がつなかい体育館。
地震によって立て付けがわるくなり、引き戸が閉まらなくなり隙間風が吹いてくる入口もありました。その中で、子ども達は保護者のお迎えを待っていました。
(通学路は、がれきで塞がれたり、通行止めになっていたため、体育館に迎えに来た保護者は少なかったと記憶しています。迎えに行きたくても、行くことができなかったようです。)

今はわかりませんが、その当時、公立学校には非常食の備蓄はありませんでした。
暗く、寒い体育館で、お家の人が迎えに来るのか不安の中での余震と空腹。
中には、具合がわるくなる子どももいました。

「いつも持ち歩いている、飴でもあれば…。」と、悔やんでも悔やみきれませんでした。これも、携帯できる常備食を開発したきっかけの一つです。


目の前に、不安で怯えている子どもが目の前にいたら、誰もが手を差し伸べたい気持ちになると思います。
暗さ、寒さ、余震からの恐怖、空腹。
この中で、助けたい気持ちを誰でも簡単にカタチにできるのが「食」だと思うのです。

お腹がすいていた子ども達も大変な思いをしました。が、子ども達に「お腹すいた…」と言われても、何もできなかった周りの大人もつらかっただろうな…と。

避難した先に、食料があるとは限りません。
もしもの時のために、不便や不安を解消するものを全て揃えるのはハードルが高いかと思いますが、ちょっとした食べ物を携帯することは、今日から  誰でもできる手軽な減災対策です。

また、災害時、ライフラインが停止した災害では水や加熱が必要な備蓄食は、いざというときに食べることができませんでした。
目の前に食品があるのに…。

ライフラインが停止することを想定し、水がなくても食器がなくても食べることができるものを備蓄しておく必要があることを経験から学びました。
また、避難所の長期生活では、主食系食品が中心で炭水化物中心の食生活は、ビタミン・ミネラル、食物繊維不足となることも。
実際、避難所生活をすることになった私の友人や知人の子どもたちは、風邪や口内炎が治りにくくなりました。
これは食生活の問題だけでなく、災害時の強いストレスや衛生管理がむずかしい環境で生活していたことも関係していたことだと思いますが…。

このような経験から、強いストレスがかかる災害時だからこそ、ビタミン・ミネラルなど一つでも多くの栄養素を手軽に摂取できる常備食が必要だと考えました。

《よく聞かれる質問》なぜ、りんご?

気仙地域にある手軽なビタミンといえば…

⇒ 果物
⇒ 地域にある果物
⇒ 陸前高田の米崎りんご

というような、単純な発想からです。

「起業家」という言葉にずっと違和感が…

その理由が、最近ようやく  わかったような気がします。(自分のことでも、時間が経ってからしか、気づかないこともあるんですね…)

乾燥りんごの製造は、被災していない自分が「被災地」といわれる地域で できた「最初の防災活動」だったのです。

ですから、自分のことを「起業家」だと思ったことは一度もありませんし、今でも、そのようには思えないのです…。

商品を通じて、防災・減災を発信した理由

商品を通じて「乾物や栄養補助食品が備蓄食料なる」ということを知っていただき、もしもの時に、いのちと健康維持を支えてくれる食料を備蓄していただけたらと思います。

ローリングストックによる食料備蓄は、今日からできる「手軽な減災対策」だからです。

岩手日報さんのアンケートより
岩手日報さんのアンケートより
岩手日報さんのアンケートより

経験したからこそ伝えたい食料備蓄のポイント


🍎ソフトな食感にこだわった理由
パリパリ食感のりんごチップスがお好きな方にからは、「えっ!セミドライなんだ…想像していた食感と違う!!」と驚かれることがあります。
それでも、水分量が多めのソフト食感にこだわるのは、3.11の教訓から、飲料水がないときでも、手軽にビタミン・ミネラルを摂取できる携帯食を作りたかったからなのです。

2020年3月末をもって休業させていただきます