• レジリエンス(折れない心・柔軟性)と自己効力感を高め、変化が激しい時代もしなやかに生き抜く

    学習塾と防災講座の目的

    講座を通じて、防災・減災の知識だけでなく、困難を乗り越える力を身につけてもらいたい思っています。
    学習塾でも同じく、学習面だけでなくマインド(自己効力感)を育むことを大切にしています。

    防災講座を例にして、レジリエンス(困難を乗り越える力、折れない心)を育むために大切にしていることをお伝えしていきます。

    身近なもので作った防災グッズが本当に役に立つのか?

    防災講座のグッズ作りのワークショップでは、身近にある物を使って作ります。ですが、世の中には頑丈で便利な防災専用グッズがたくさん販売されています。

    そのような防災グッズと比較すると、「本当にそれが災害時に役立つの?」「防災・減災よりも、楽しさ、おもしろさに重点をおいているのでは?」というような疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

    私が防災グッズ作りで使用する主な「身近なもの」は、新聞紙とダンボール、ビニールです。そのうち、新聞紙とダンボールは、実際に3.11の日、避難した先にあったものです。その時、私ができたことは、たった2つだけでした。

    ①ダンボール…底冷え対策の床マット
    ②新聞紙…川の字になって寝ている子ども達の掛け布団かわり


    避難した先の体育館には、保護者の迎えを待ちながら一夜を過ごした子ども達がたくさんいました。子ども達を避難誘導してくださった小学校の先生方は、体育館の中で一番 寒い場所で過ごしていたと思います。

    そこは、地震で閉まらなくなった体育館の扉の前。
    隙間風が入ってくる場所で、子ども達に隙間風がいかないようにと、先生方が盾になってくれているように感じました。女性の先生方は、膝を寄せ合って過ごしていました。

    新聞紙とダンボールの活用方法を1つでも多く知っていたら、寒いせずに過ごせた方がたくさんいたのです。

    今なら、新聞紙を棒状にして隙間を塞いだり、ダンボールを扉に張り付けるなど、思いつくのですが…。
    あの時、新聞紙とダンボールがさまざまな防寒グッズになることを知っていて、フリーズ(思考停止)していなかったら…、その思いが今の防災活動につながっています。


    また、避難した先に、着替え・授乳スペースや災害用トイレがある避難所ばかりではありませんし、仮設トイレもすぐに届くとは限りません。また、仮設トイレを使えない子ども達も少なくありませんでした。

    その理由は…
    ①和式トイレの使い方になれていない
    ②閉鎖的な空間に、怖さを感じる(発災後、小学生低学年でも「赤ちゃん返り」で親御さんから離れられなかったお子さんもいました)

    災害用トイレが備蓄されている避難所(学校の体育館)であれば、その設置方法を実習しておくことは大切なことですし、それが訓練になると思います。

    ですが、避難した先には多世代、様々なライフスタイルの方が一緒に過ごします。備蓄品だけでは足りないモノも出てきます。発災後、すぐに必要な物資が手に入るとは限らず、その時、その場にあるモノを活用するしかありません。

    その場にあるモノを工夫して救助が来るまでの間、乗り越える方法や考え方を実践して身につけておけば、厳しい環境で困難な状況の中でも、「何ができることはないか?これを工夫して使うことはできないか?」というマインドにもなれると思うからです。

    「魚を与える」よりも、「魚のとり方を」

    「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」は、「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣り(捕り方)を教えれば、生涯食べていく事が出来る」と、老子が言ったとされる言葉です。

    上記のようなことから、防災講座や学習塾では、「避難した先にあるものを活用するという発想と対応力を身につけてもらう」「レジリエンス(折れない心と困難を乗り越える力)を育む」ことを大切にしております。

    学習塾・生涯学習パートナー

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