公的な支援や様々な福祉サービスがありますが、中には、現在の社会福祉制度だけでは支援の対象にならない方や、支援のセーフティネットから漏れてしまう方もいらっしゃいます。
公的支援の対象にならない問題を抱えることで、それまでの生活のQOL(生活の質)や、個人のパフォーマンスを維持することが困難になることがあります。
そのようなときに、普段の暮らしやその方のパフォーマンスを維持できるように、暮らしの伴走者となることを目指しております。
当法人が防災・減災事業に取り組む理由は、「災害が、長年かけて築き上げた普段の暮らしや多くの人の笑顔を一瞬にして奪うもの」だからです。
「普段の暮らし」と「災害」は、隣りあわせ。
「普段の暮らしの幸せに防災・減災は欠かせない」ということを、3.11から学びました。
あの日、多くの人が抱いた絶望感、無力感などの悲しみ。次世代を担う子ども達やほかの地域の方に、同じ想いをさせたくありません。そう思って、防災士の資格を取得し活動を行っておりますが、毎年、災害が起こるたびに「災害は防げない」ということを痛感させられております。
ですが、災害の被害を減らすことは可能です。
発災後の対応を考えておくことによって、災害からの回復力(レジリエンス)を高めることができます。
困難な状況の中でも「自分にできる最大のことができた」という想いは、災害後の心の回復につながります。
3.11の教訓をお伝えすることで、減災、レジリエンス、こころの減災(ストレス対処)のお役に立てれば幸いです。